平和創造会議設置法Peace Creation Conference-憲法の平和主義の具現化-
(会議風景:小西事務所にて、法制局、調査室、国会図書館の方々と議論を重ねました)
立法の背景
○集団的自衛権行使のための憲法解釈変更等を推し進める安倍自民党のもとの国家安全保障会議法案は、憲法の平和主義のもと専守防衛を安全保障政策の軸とする民主党のNSC構想とは全く政治的文脈が異なるものです。
○国家安全保障会議設置法案は、多くの深刻な内容を含む特定秘密保護法案とセットの政策であると安倍自民党は明言しています。
○こうした状況の中、民主党として、我が国の外交政策や防衛政策をいかなる国家理念と政策方針のもと展開していくのか、その上で、いかなる安全保障政策を認識しているのか、国民の皆さんにしっかりお示しする必要があると考えました。
○また、平和憲法を有する我が国にあっては、その平和主義を具現化するための平和主義の基本理念、政策の基本方針を定め、国全体で平和創造に取り組んでいく司令塔である平和創造会議(Peace Creation Conference)が、そもそも必要かつ不可欠でありました。
○つまり、 平和創造会議(Peace Creation Conference)は、我が国が憲法の平和主義の具現化のために総力を挙げて取り組むという「積極的平和創造主義」の司令塔であり、この「積極的平和創造主義」こそ、安倍総理の訴える軍事優先の「積極的平和主義」に政治的に対峙する理念であると考えます。
平和創造(Peace Creation)とは
○「平和創造国家」という文言は、①民主党綱領の『私たちは、日本国憲法が掲げる平和主義の基本精神を具現化する』という規定と整合するものであり、②民主党「2005年憲法提言」や、③菅政権における『新たな時代における目本の安全保障と防衛力の将来構想 -「平和創造国家」を目指して一』、④野田政権における「平和のフロンティア部会報告書 ~平和の包括的な創り手として~」において実際に用いられているものです。
○「平和創造Peace Creation」とは、予防外交preventive diplomacy、平和維持peace-keeping、平和構築peace-buildingなどを包含する概念です。
○「平和」とは、「防衛」、「国防」、「国家安全保障(安全保障)」、「外交」の全てを包含し通底する概念です。
○ 平和創造会議(Peace Creation Conference)は、国家安全保障会議(NSC)の有する機能と役割はそのままに、理念的かつ政策的にそれと整合し得るものです。(※NSCは従来と同じ組織・業務を有し、NSC法の改正は不要)
資料1: